公正取引委員会は25日にホロライブを展開するカバー株式会社に対し、下請代金支払い遅延等防止法違反で勧告を行いました。
また、カバー株式会社も発表し、コンプライアンス強化再発防止に務めると発表しています。
下請法違反
カバー社は2022年4月から2023年12月にかけて、VTuber動画制作用のイラスト、2D、3Dモデルを制作委託した下請事業者23名に対し、合計243回に渡り不当な無償でのやり直しを要求していたと報道されています。
内容としては、発注時の仕様書などに記載のない修正を要求、検査期間を超過したあとにやり直しを指示などを行っていたようです。
支払い遅延二関して納品後、619日後まで下請代金が支払われなかったケースもあり、別の事例だと下請事業者29名に対し、合計115万円の支払い遅延利息が発生するケースなど複数の指摘がされています。
カバー側が発表した原因を説明
カバー側として、公表時に「当時、下請法に違反する状況となってしまっていた背景といたしましては、当社の事業が急拡大し取引件数が増大していたのに対し、お取引様の方々とのやり取りに抜け漏れや遅延が生じてしまっていたこと、社内体制の構築や社内研修が不十分であったことが原因」と説明しています。
ホロライブの躍進によりカバー側の説明にある通り、事業の急拡大は確かにその通りだと思いますが、カバー株式会社は2020年に無許諾配信問題もあり、コンプライアンスの強化をしているはずなのですが、今回の下請法違反があり、ベンチャー企業の体質が抜けていないと感じます。
クリエイター陣の軽視
カバー株式会社の経営的にVTuberなどの演者と同時にクリエイターが重要なことは分かると思いますが、裏方であるクリエイターは軽視されています。
特にクリエイターは個人事業主の方も多いと思いますが、取引しているクリエイター一人ひとりを見ていないからこそ、今回のような問題が発生したのだと思います。
また、支払い状況などは会社として経営している以上、当然管理されているものですが、それすら行っていなかったのでしょうか。
納品後619日も支払いがされていなかったということは普通であれば信じられないです。
当然、クリエイター側からの問い合わせもあったと思いますが、無視していたか連絡すら確認していなかったことになります。
社内体制の構築と社内研修が不十分と言っていますが、これだと新人の問題にしているとも取れます。
過去の件からコンプライアンスに関しては、経営陣含めてまったくコンプライアンス意識が無いようにも思えるため、改善してほしいところです。
ホロライブへの影響
今回の件でホロライブへの影響は無いと思いますが、所謂アンチと言われる人は何でもネタにし叩くので、懸念としては残ります。
下請法違反はカバー側の問題であり、ホロライブの特に演者側は無関係ですので、カバー側は影響のないように対応してほしいです。
コメント