自民党総裁選で話題の人物となっている小泉進次郎さんが発言したという「年金は80歳」からとの情報で反響を呼んでいます。
年金は80歳からの発言は本当?
過去の発言で明確に80歳に引き上げるといったことは見つかりませんでしたが、「人生100年時代」を提唱し、戦後の人生設計について否定をしています。
戦後の人生設計とは、「20年学び、40年働き、20年休む」という人生設計のことです。
このことを否定し、年金受給開始年齢の柔軟化や高齢者の長期雇用を訴えています。
80歳に引き上げると掲げてはいないですが、年金受給が60歳から65歳になり、さらに受取開始を遅らせることも可能となった現状では、今後さらに引き上げる可能性はあると思いますね。
年金の受給開始時期について
厚生年金制度が出来た1944年ですが、年金の受給開始年齢が平均寿命より高く設定されていました。
また、年金受給が55歳から60歳に引き上げられた際の日本人の平均寿命は、男性で63.41歳、女性で67.69歳となっています。
このように「年金を数年もらってから亡くなる」といった設計です。
その後、日本人の平均寿命は延び、男性で81.09歳、女性で87.14歳となっています。
元々の年金の設計を考えると80歳は引き上げすぎですが、75歳は設計思想に近いのではと思えます。
ただし、元々60歳、65歳と言われていたものが貰えないとなると、人生設計が狂いますし、年金受給までの雇用問題もあります。
現状では60歳定年、65歳までは給与は下がるが雇用継続を選択できますが、それ以降は企業の高齢者の雇用は努力義務となっています。
年金受給を遅らせるのであれば、雇用問題にも手を加えないと生活出来ない人が増加すると思います。
人生100年時代の体現者
小泉進次郎さんが「人生100年時代の体現者」として持ち上げた人物としてタレントの萩本欽一さんがいますが、ケースが特殊過ぎますし、一般人と同様に考えることは出来ません。
年金の成り立ちを考えると妥当な考えでも、ケースに上げる人物やがあまりに一般人と掛け離れているので、説明不足もあり、より反感に繋がっていると感じました。
まとめ
- 「年金は80歳」といった直接の発言は無い。
- 年金受給に柔軟性を持たせたい(選択制)
- 平均寿命が延びるにつれ年金受給の開始は引き上げられる可能性はある。
年金について政治家はしっかりと説明をしてほしいですね。
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